1周忌法要の香典の相場やのし袋の書き方、喪主になったときの準備について解説

生活アドバイザーTAKAHIRO

基本的に日本は様々な宗教に対して寛大な国ではありますが、やはり最も身近なのは仏教でしょう。

この仏教には、「一周忌」という儀式があります。参列した経験のある方ならばそれに関する知識があるかもしれませんが、当然そういった方ばかりではありません。

これらの知識は身につけておきたいものであるにもかかわらず、学校などで教わる機会がないため、どうしても参列の直前になってあわてる場合が多いです。

今回は、この一周忌に関する物事に焦点を絞っていきたいと思います。

お布施や香典など、どうすればよいのか迷ってしまうことは存外に多いことでしょう。

儀式の内容が内容なだけに、必要な知識はきちんと身につけて故人を供養したいものです。

1周忌法要と1回忌の違い

一周忌は、故人が亡くなってから満一年後におこなう儀式のことです。この一周忌と一回忌をまぎらわしく感じてしまう方は、少なくないでしょう。

もちろん、このふたつには違いがあります。違いを知るには、まず「忌日」という言葉の意味を正確に把握しなくてはなりません。

忌日というのは、つまり命日のこと。ですから、亡くなった日が一度目の忌日となるのです。

なので、一回忌は命日。そうして一周忌は二回忌ということになります。

このために、三回忌は満二年後の忌日という流れになるのです。

一般的には、喪に服す期間はこの一周忌までとなり、一周忌を終えると同時に喪が明けます。

ちなみに、「法要」と「法事」を混同してしまう方も多いので、こちらも注意が必要です。

法要というのは故人のための儀式のことを言い、法事は法要後の会食も含めた全体のことを指します。

1周忌法要の準備

これまで一周忌は満一年後におこなわれるものでしたが、時代の流れに伴い、最近は少し前の休日におこなわれる場合が多くなっています。

場所と日時が決まれば、まずはお寺に連絡をしましょう。忙しいお寺や忙しい時期ですと急な対応が出来ない場合もあるため、二ヶ月前には連絡を入れておきたいものです。

そうして、参列する皆さんへも連絡をします。人数が多い場合は、案内状を出して出欠席を確認するようにすると負担は少なく済むでしょう。

参加者が親族のみの場合は電話でも問題ありませんが、案内状を出すことで場所や日時を正しく伝えることが出来ます。

相手の方の都合や会食の準備の都合もありますから、案内状を送る場合は法要の一ヶ月前までには済ませるようにしたいところです。出欠席は、二週間前までには取れるようにしておきましょう。

1周忌法要での服装

一般的には、施主や親族は正礼装または略礼装となっています。参加する方も、指定がないのであれば略礼装を選ぶのが無難でしょう。

仮に平服と指定されていたとしても、場にふさわしい服装を選ぶ必要があります。

男性であれば、黒や濃紺のスーツに白のシャツ、黒のネクタイ。

女性の場合は黒や濃紺のワンピースにストッキング、露出は極力抑えて、アクセサリーも結婚指輪などにとどめておきましょう。

1周忌法要での挨拶

一般の方も呼ぶのであれば、施主は開始時と終了時に挨拶をおこなう必要があります。

長く難しい挨拶でなくとも大丈夫ですので、わかりやすく要点をまとめて伝えましょう。

挨拶の際、故人は氏名ではなく戒名で呼ぶのが作法です。参加者とお世話になる僧侶に続けて挨拶をおこない、一礼したのちに読経と焼香が始まる…という流れになります。

全員が焼香を終えたのを確認したら、終了の挨拶をしましょう。

1周忌法要でのお布施相場

決まった金額のないお布施には、迷ってしまう方も少なくないでしょう。

相場としては、一周忌では三万円から五万円が多く、その際に納骨も済ませる場合はこの相場に加えてさらに一万円から五万円多めに包みます。

お寺ではなく自宅に僧侶を招く場合は、お布施とは別にお車代として五千円から一万円多めに用意することも。

1周忌法要での香典相場

場合によっては香典が不要なこともありますが、とくに指定がないのであれば用意するのが無難です。

この香典の相場は、自身がどこまで法要に参加するかによって変化します。

一周忌法要に参列するだけの場合ですと、相場は五千円から一万円。

その後の会食にも参加する場合は、一万円から二万円。

そうして卒塔婆を立てる場合は、五千円ほど多めに包むことが多いです。

加えて、生前故人にお世話になったひとは、さらに五千円から一万円多めに包むこともあるのだそうです。

香典袋(不祝儀袋)の書き方

葬儀と同様に、一周忌に使用するのも不祝儀袋となります。

故人はすでに仏様になられていますから、表書きには「御仏前」や「御沸前」、「御供養物料」や「御香料」と記しましょう。

注意したいのは、それを書くのに使用する墨です。

葬儀に使うのは薄墨ですが、一周忌に使用するのは薄墨ではなく、濃い墨なのです。

そもそも薄墨は、急なことで墨を擦れなかったり、涙で墨が薄くなったことを示すもの。つまりは薄墨自体に「突然の別れに動揺している」という意味が含まれているのです。

そのため、急な儀式ではない一周忌では、濃い墨を使う必要があるのです。

一周忌だけではなく、四十九日以降の儀式には濃い墨を使用するのが作法となっていますので、注意しましょう。